元号が新しくなった令和元年5月1日に、海徳寺において月例の祈願祭を行いました。
ゴールデンウィークの最中の休日にも関わらず、8人の僧侶の方にご出仕頂きました。加えて、小さな僧侶の卵達も3人お手伝い頂き、痺れる足を我慢しながら仏様へのご給仕をいたしました。
お経を読みながら、ふと4月20・21日と日蓮宗総本山身延山久遠寺にて行われた霊断師会身延大会での日蓮宗宗務総長・中川法政猊下のお言葉が頭によぎりました。その言葉は、平成という時代は昭和を生きてきた人間達が作り、令和という時代は平成の時代を生きてきた人達が築きあげるものだというものでした。
現在、海徳寺のお寺を預かっている自身としては、その言葉がとても胸に響きました。なぜなら、現在行っている海徳寺での様々な取り組みは、すぐには目に見える形では現れないかもしれません。しかし、今の取り組みは、20年、30年経った後にきっと目に見える形になっているだろうというように解釈したからです。
令和になってまだ間もないこの時期ではありますが、いつかまた元号が変わります。次の元号を迎える時代になった時に、これまでと変わらず、この海徳寺というお寺が地域に密着したものであり、多くの方々の信仰の拠り所となる道場となったままであることを願いつつ、令和最初の祈願祭を行いました。