水子供養

水子観音

本日は水子供養がありました。

海徳寺には子育て水子観音として、観音様をおまつりしておりますが、近年では、流産してしまったり、

様々な理由で産んであげる事の出来なかった水子さまをご供養に来る方が多くなりました。

お越しになる皆さまが、何故、水子供養をされようと思って、お寺に足を運ぼうとまでされたのかは

わかりませんが、一つの魂の安らぎ(成仏)をと願って、ご供養に来たことは確かな事であると思います。

亡き小さな魂(霊位)をちゃんと送って(成仏)あげたい、という気持ちなのでしょう。

ただ、存命であるお父さん、お母さんの様に、この世で触れ合った時間が無いので、その魂(水子の霊位)の存在に、実感されている方が少ない様に感じます。

お坊さん任せでは、成仏することは無いと私自身は思っております。

私達お坊さんは、あの世への道案内をする役目で有ろうと私は思っております。

その魂が向かう世界を決められる事が出来るのは、そのご両親の力であると思っております。

残された人間の出来る事というのは、『行』(ぎょう)行うという事です。

思っているだけではなかなか伝わりません。

その思いを形にし、自身の行動として、良い行いを行う事(善業の功徳)が、魂(霊位)さまに対しての最高の花向けであると私自身は思っております。

誰もが容易に出来る事なのですが、なかなかやらない事の様に感じる今日この頃であります。