本日は私が大変お世話になったお上人(海徳寺第六世)の祥月命日であります
もともと学校の教員をされていたご住職であり、長い時間を掛け私の面倒を見てくださった方で有ります。
生前のご住職は、ほとんど私に僧侶としての指導私に指導する事はありませんでした。
しかし、お坊さんとしての心構えや姿勢を、13年間という歳月を掛けて伝えてくださった事を
亡くなってから、しみじみと感じるようになりました。
日蓮聖人のお手紙の中に『まず、臨終の事を習うて 後に他事を習うべし』と文言があります。
この文言が言わんとすることは、もし、自分の身に不幸があった時に、周りの人がどのように自分に対して
対処してくれるだろうか、よく考えて生きるんですよと言わんとしているのではないでしょうか。
亡くしてから伝わる人の有難み、
私もそんなお坊さんになれるよう精進してまいりたいものです。