令和4年3月 海徳寺 寺報

33の厄は転じて33の幸い

厄、転じて幸いとなる

「竹が真っ直ぐに立っていられるのは間に節があるから」とはよく聞く言葉です。人も同じこと。人生に苦難という節があるからこそ、辛くとも大きく成長できるのではないでしょうか。

「厄」は「役立ちの役」そして「飛躍の躍」にも通じるものです。

出典:日蓮宗新聞社発行『今月の聖語』

車のナンバープレートの数字、皆さんどうしていますか。誕生日や結婚記念日等、きっと覚えやすい数字の方が多いのではないでしょうか。 

色々なナンバーがあるなかで、このところ「358」というプレートの車を頻繁に目にするようになり、その選択理由を調べてみました。

諸説あるなかで、お釈迦様にちなんだ理由がありました。お釈迦様の誕生日は4月8日。悟りを開いたのが12月8日で年齢は35歳。計算すると35歳8ヶ月となるという説。また、風水的に「3」「5」「8」が良いという説もありました。

普段意識することなく見ていたナンバープレートの数字も、このように見方によっては面白いなと思いつつ先月の節分を迎えました。すると節分や暦にも数字にまつわる話が数多くでてきます。日蓮宗の寺院では節分に「星祭」を行う寺院が多く、今年は「九星」でみると「五黄土星」の方が「八方塞がり」となります。


また、子供の「七五三」もそうです。今ではお祝いごととなっていますが、本来3歳・5歳・7歳が子供の厄年であり、厄を落とすためにお参りしたというのが「七五三」です。そして、3+5+7=15に9を足していくと、「24」、「33」、「42」、「51」、「60」となり、「33歳」は女性の大厄、「42歳」は男性の大厄、満「60歳」は還暦となります。


そういえば、煩悩の数が108であるのも「四苦八苦」に由来し、4×9+8×9=108という説もあります。「4989」というナンバープレートを見かけたら、きっとその方は仏教に造詣が深い人でしょう。(まだ見たことはありませんが・・・)


今月はナンバープレートの数字が気になり、数字にまつわる話を取り上げました。「厄」の話が少しでも皆さんの「役」になれば幸甚です。 

海徳寺住職 加藤智章

令和4年3月 海徳寺 寺報

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