令和3年9月 海徳寺 寺報

進退此に谷り

進退窮まる

九月十二日は、日蓮聖人の四大法難のうち「龍口法難」といって、首を刎ねられる坐に着かされ、刀を振り落としかけた瞬間、奇跡的に逃れられ、聖人の信心の正しさが証明された聖日です。

凡夫の私達は、常に迷います。悩みます。追い詰められます。これは、強さの象徴のような聖人でさえ進退窮まるときがあったのですから、当然のことです。そのとき聖人を動かしたのは、釈尊への絶対的「信」でありました。

それは、とりもなおさずお題目の信心に身を任せることであります。私達に、どんなに辛いことが起ったとしても、お題目に身を任せる信心に入った瞬間、必ず未来が開けるのです。 

出典:日蓮宗新聞社発行『今月の聖語』

今回の寺報において皆様に嬉しいご報告があります。それは、海徳寺隣地を購入し、十五台程度は駐車できる駐車場用地を取得できたことです。大変広い土地ですので、金額的にも高額でかなり迷いました。しかし、お寺の隣地というまたとない機会であり、そこには様々なご縁もありました。一年程の紆余曲折を経て、先月正式契約に至りました。


遡れば昨年七月のことです。隣地の方が長年住んでいた住居が解体され、その土地が売りに出されることとなりました。そして、津田沼の不動産屋が仲介するということで、お寺に挨拶に来られました。

その時にふと思い出したのが、実家の後輩が津田沼の不動産屋に勤務していたことです。ただ、津田沼にも不動産屋が多数あります。きっと別の会社だろうと思い連絡いたしました。すると、その不動産屋は後輩が長年勤務していた会社で、担当者が直属の上司の方でした。

海徳寺の周りは利便性が高く、土地を販売してほしいという住宅関係の企業からの問い合わせがかなりあったようです。ですが、そのようなご縁も後押しし、無事に海徳寺にて購入することができました。
今回の土地購入はかなり迷いました。しかし、五十年後、百年後の海徳寺を想像した時に、間違いなく良い選択であると確信しております。そんな長期的視野から、今回海徳寺の隣地を購入いたしました。

海徳寺に車でお越しの際には是非この土地に駐車して下さい。これまでとは比較にならない程、駐車しやすくなっております。

(海徳寺住職・加藤智章)

令和3年9月 海徳寺 寺報

令和3年9月海徳寺寺報
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