令和7年2月 海徳寺 寺報

節分

=厄、転じて幸いとなる=

「竹が真っ直ぐに立っていられるのは間に節があるから」とはよく聞く言葉です。人も同じこと。人生に苦難という節があるからこそ、辛くとも大きく成長できるのではないでしょうか。

「厄」は「役立ちの役」そして「飛躍の躍」にも通じるものです。その知恵と力を頂くために節分には日蓮宗寺院にてぜひ七難即滅七福即生の「厄」祈願をお受け下さい。

厄を転じてご利益をゲットせよ!日蓮聖人ご遺文『四条金吾殿女房御返事』

本書は聖人の大信徒だった四条金吾氏の妻・日眼女に与えられたお手紙です。この年、女性の大厄といわれる33歳に当たることから、日眼女は身延に住まわれた聖人の下へ供養を送り、厄除けを祈願しました。その返礼状の一節です。

聖人の生涯を振り返った時、男性の節とも言われる42歳前後に伊豆法難、小松原法難。さらに50歳の折には龍口法難、佐渡流罪といった大難にあわれています。しかし、それはむしろ法華経への信仰の深まりと、ご自身の使命の揺るぎない確信に転じる天祐だったのです。文永12年(1275)聖寿54歳

出典:日蓮宗ポータルサイト『今月の聖語』2018年2月号

皆様こんにちは。令和7年も一ヵ月がたち2月となりました。2月は暦の上では『立春』とし春の訪れを感じさせます。

令和7年は、巳年で九星で言うと二黒土星ということになります。1月1日から巳年の二黒土星ではなく今年は2月3日から巳年、二黒土星になります。毎年そうなのですが、1月1日から節分の日までは昨年の干支が働いています。ここでは詳しく書きませんが、日本では古来、中国の暦(月齢を参考とした)太陰暦を採用してきた為であります。

さて話は運が良い悪い、星回りが良い悪いという話をしますが、これは人の生活であれば、体力があって調子の良い人は運気が良いと言い、少し体力が落ちて寒気がするな、とか、やる気がしないなというのが運気が悪いのに当たります。生きていれば良い時や悪い時、生まれ持ってきたものが良い悪い様々あります。占いや気学はその人の基本に持っているものをわかりやすく表したものです。

では、良い人はいいですが、悪い人はダメなのか?という訳ではありません。そのために宗教があるわけです。運の良し悪しを超越するのが宗教、仏教、法華経だと断言できます。我々は、先哲の思いから編み出された技や真心を素直に受け止めて生活する、これが『南無妙法蓮華経』と唱えることです。それを伝えるのが、我々お寺の役目だと思い活動させていただいております。細かいご不明な点や、もっと飛躍したい、何か悪いことから抜け出したいという方は是非海徳寺にいらしていただければ幸いです。今年もよろしくお願いします。

(海徳寺山務員・吉田安孝)

令和7年2月 海徳寺 寺報