令和5年11月 海徳寺 寺報

答えはあなたの足元に

世法とは俗世の道理と解されます。私たちはそれを指針とし日々の生き方に答えを出しています。故にそれは往々にして変化し迷いを生む元ともなります。

一方、不変的な道理を示すのが仏法です。その仏法の究極である法華経はこう説きます。
「どんな状況にあろうと今のあなたをすべて受け入れなさい。すると、今あなたが求める答えの上に既に立っていたことに気付くでしょう。それが世法と仏法が合致するところです」

ではどうすれば今の私を受け入れることができるのか?
日蓮聖人は語ります。「南無妙法蓮華経を信じ唱えることが今を受け入れる姿である」と。

出典:日蓮宗ポータルサイト『今月の聖語』2021年11月号

現在、松戸市の本土寺で開設されている日蓮宗布教研修所でなんとタレントの泉アキさんに若い研修生へ向けて講演をしていただきました。副主任として奉職している私も、もちろん拝聴させていただきました。

玄関では明るく大きなご挨拶をされ、講演では幼少期の辛い過去。そこから現在に至るまでの様々な出来事を面白おかしく話してくださいました。あの明るさからは想像できないほどの辛い過去をお持ちでした。人生の中で様々な出会いがあったからこそ、今の自分がいる。その中には神様、仏様の存在を感じられるような出会いもあったそうです。

また、歳をとってもそれは「年寄り」ではなく、「年寄りだから」と決めつけないでやりたいことがあったら何でもやったほうが良い。好奇心を止めないでやりたいことをやって生きる大切さも教えていただきました。

アキさんが一番好きなものは「ご挨拶」だそうです。そして人生で大切なのは「ご挨拶」と「ありがとう」の感謝の気持ちだそうです。笑顔で挨拶をすると笑顔で返してくれる。まずは自分から笑顔で話す。子供達にも必ず教えているそうです。それが幸せの秘訣。幸せは自分の足元にいっぱい落ちている。その幸せを拾えるのは自分自身しかいない。上手に拾うと幸せな人生が。悲劇と捉えて拾うと悲劇の人生になってしまう。

石につまづき、その石を恨むのか、はたまた足腰が弱くなっていることを教えてくれたのねと思うのか、拾い方で人生は幸せにも悲劇にも変わります。上手に幸せを拾っていきましょう。

そんな私は今、一所懸命に幸せを拾いながら、海徳寺の銀杏も拾っています。

(海徳寺山務員・山田甲希)

令和5年11月 海徳寺 寺報