令和4年5月 海徳寺 寺報

大田殿女房御返事

変毒為薬

「毒変じて薬となる」と聖人は言われています。毒も調合処方次第で病気に効く良薬となります。

ところで法華経には「煩悩即菩提」「生死即涅槃」という教えがあります。私たちを苦しめる心の毒とは煩悩です。しかし、煩悩の中にこそ悟りの種があるのです。生死の苦しみの中にこそ成長の鍵が秘められているのです。聖人はこう叫ばれています。

「毒を恐れるな! 苦から逃げるな! すべて悟りを得る良薬だ!」

出典:日蓮宗新聞社発行『今月の聖語』

皆さんは、台所や流し・又はお風呂などにお掃除で使う重曹というものをご存じでしょうか。この重曹は一見イメージ的には、汚れを落とすということで、とても強い劇物のように思いますが、使い方によっては、癌や虫歯、肝臓病などを治す効果があります。そして免疫を高めるための良薬にもなるのです。しかし、この効果を発見した、イタリアの医師・トゥリオ・シモンチーニ師は、その治療効果での癌治療への成功率に脅威を感じる反対勢力に抑圧され、医療組合から除名され医師免許を剥奪されました。

インドの思想家・マホトマガンジーの名言の中にこの様な言葉があります『偽り(誤り)をどれほど繰り返されても真実になるわけではないし、真実をどんなに見ようとしなくても真実でなくなるわけでもない、偽りが多数派だろうと真実は真実なのです』

今の世の中、メディアや大衆が言うからと私達多くの人々は、あたかもそれが真実のように思いがちでありますが本当にそうでしょうか? 勿論それに異論を唱える人もいるでしょうが、その少数派の意見に耳を傾けることもなく蔑ろにしてはいないでしょうか? この煩悩まみれの娑婆世界の真実を皆さんも探してみると面白いかもしれません。

(海徳寺山務員・本多経宏)

令和4年5月 海徳寺 寺報

海徳寺寺報(令和4年5月号)
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