令和4年7月 海徳寺 寺報

継続こそ力なり

「一念発起」という言葉があります。意を決して1つの事柄に取り組もうと立ち上がるのは大いに良いことです。しかしながらそれ以上に大切なのは、それを継続させることではないでしょうか。
継続は地味です。飽き易く迷いも起こり不安になりがちです。
しかしやり続けましょう。とにもかくにも自分を信じ、このご縁を下さった仏さまを信じてやり続けましょう。
おのずと結果はついて来るはずです。

出典:日蓮宗新聞社発行『今月の聖語』

日蓮宗僧侶が一番最初にする修行が信行道場です。
35日間で僧侶として必要な学問や所作、仏具の扱い方などを学びます。

私自身、平成17年に初めて入場し、平成25年に書記を務め、今回は主事を務めました。
道場生はコロナ禍もあり24名でした。最年少は23歳、最年長は64歳。
社会に出て職についていたが、仏縁をいただき会社を辞め入場された方もいました。

様々な年齢、職業、想いを持った24名と寝食を共にし修行します。
僧侶となるんだ。という道場生達を前に、自分自身考えさせられることも多く、
改めて僧侶として何を成すのか。何のために僧侶になったのかを考えさせられました。

初めから完璧な人はいません。
小さなことから努力に努力を重ね、その積み重ねが技術や所作に影響を与えます。

僧侶としてさらに学びたい。この気持ちを絶やすことなく日々を過ごす。
それこそが精進です。神仏の守護を信じ、ひたすらに行学の二道を励もう。
そう考えさせられる35日間でした。

色々なことがあるのが人生です。言うのは簡単。
些細なことでも続けることでやがて大きな力になります。
大変な時だからこそ、つらい時だからこそ、信じ、祈り、行い続けるのです。

(海徳寺山務員・山田甲希)

令和4年7月 海徳寺 寺報

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