平成31年2月 海徳寺 寺報

平成31年2月報恩道語

約束の大事

私たちの生活のなかには、多くの約束事があります。

約束は、お互いに尊重し認め合う関係によって成り立ちます。そこに信頼が生まれ、安穏な社会への道が開けるのです。

たとえば、交通ルールで考えてみましょう。このルールは一方的に決められているように感じますが、これによって快適な通行が保たれているのです。約束は守るものであると同時に、みんなを守ってくれるものです。

出典:日蓮宗新聞社発行『今月の聖語』

平成三十三年に日蓮聖人御降誕八百年を迎えます。現在、日蓮宗では御降誕八百年を盛大に祝うべく、様々なプロジェクトを企画し、活動をはじめました。私自身は広報担当チームの一員に任命され、このところ日蓮宗宗務院での会議に頻繁に駆けつけております。

自身の担当は、主にホームページ(以下HP)等のインターネットを通じた情報発信が中心です。その為、これまで以上に他の寺院が発信している情報を収集し、各寺院がどんなウェブコンテンツを有しているのか調べるようになりました。

すると、不思議なことがございました。とある日蓮宗寺院のHPに、どこかで見たことがある文章が。一つの箇所であれば偶然かと思いましたが、複数のページで、さらに法事や卒塔婆の申込用紙まで、お寺の名前以外全て一緒であるものを見つけました。

海徳寺のHPを作成するにあたり、他寺院のHPをもちろん参考にしております。どのような情報を発信すれば閲覧された方がわかりやすいのか等を踏まえつつ、参考している内容をオリジナルへのものへと変化させ、HPに組み込んでいます。

しかし、今回気がついた寺院のHPは、海徳寺HPのコピー&ペーストです。さらに、当該寺院HPには自身が著作権違反しているのにも関わらず、著作権等が明記されていました。それはあまりにもひどいと思い指摘したところ、業者による模倣であることが判明いたしました。模倣されるということは、裏を返せば海徳寺のHPが良い内容であるとの評価とも解されますが、やはりルールは守らなければ。

(海徳寺住職・加藤智章)

平成31年2月 海徳寺 寺報